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執筆者の写真Hideki Kobayashi

”Bob White”の季節がやってきました。

更新日:2023年4月7日


意外に大きい声の「ボブホワイト!」

 コリンウズラを飼育している方なら、この季節がやってきたなぁと実感することでしょう。朝と夕方、時には昼間でも甲高い声で、「Bob White!」とコリンウズラのオスは元気よく鳴き始めます。それと同時に交尾や産卵が始まり、コリンウズラのケージはにわかに活気づいてきます。大きな声で鳴くのはオスだけなのですが、住宅街やマンションなどで飼育している場合、ご近所迷惑となる可能性があります。せめて朝だけでも静かにしていて欲しいと思う方も多いと思います。コリンウズラだけでなく、ヒメウズラも「ケー。ケー、ケー」と雄叫びをします。元々ヒメウズラは体が小さいので、ご近所迷惑になるほどの音量になりません。もっとも、神経質な人が近くに住んでいるとクレームが来るかもしれません、


鳴き声を何とかしたい。


 コリンウズラもヒメウズラも大変可愛く、飼育したいと思っても、鳴き声が気になり躊躇されている方もいるでしょう。また、実際に飼育してみて、予想外の鳴き声に困っている方もいるかもしれません。鳴くのは仕方ないとしても、せめてご近所迷惑にならないようにしたいですね。そこで、次の方法をお勧めします。


1)ペア飼育を行う。

2)ケージカバーを活用する。

3)消音素材で囲う。


1)ペア飼育について

特にヒメウズラに効果がある方法です。ヒメウズラがペアになると、雄叫びをすることはほとんどありません。但し、何ペアも飼育しているとペア同士で雄叫びをします。ペアはオスメスである必要はありません。オスオスペアやメスメスペアでも構いません。2羽で仲良く飼いましょう。オスオスペアの場合、お互いに相手に乗ろうとするので、少々賑やかになるかもしれません。ただ、ペアの片方が欠けてしまうと、寂しそうに「コー」と鳴くようになります。その時は新しいペア候補とお見合いさせましょう。


2)ケージカバーを活用する。

 現在売られている主なケージカバーは、インコ飼育用のケージカバーです。そのため、鳴き声遮音というより、羽や糞が飛び散ることは防ぐことがケージカバーの用途です。だから、透明なビニール製が多いです。コリンウズラやヒメウズラの場合、日の出の時に明るくなり始めると、雄叫びを始めます。一方、暗い所からいきなり明るくなると、雄叫びをあまりしません。そこで、ケージ内が真っ暗になり、内部に光が入らないようなケージカバーが必要です。といっても、市販のケージカバーは光が入って来る薄手の物が多いです。そこで毛布等を利用すると良いでしょう。まずビニールをケージに被せて、その上から毛布を掛けましょう。ウズラ類は大変好奇心が強い鳥なので、毛布をそのままケージに被せるとかじることがあります。夜、適当な時間にケージカバーをかぶせて、朝、明るくなってからカバーを外しましょう。これで早朝の雄叫びで、ご近所迷惑にはならないと思います。


3)消音素材で囲う。

 家の中ではなく、コリンウズラを外のケージで飼育されている方もいると思います。外なので、毛布のケージカバーは風で飛ばされてしまうでしょう。そこで利用したい鳴き声対策は、防音室等で利用されている消音素材です。音を吸収してくれる素材です。ケージの側面や背面に消音素材を配置して、鳴き声を吸収させましょう。遮音素材の場合、片面や側面を覆っても反響してしまうため、効果がありません。市販されている消音素材は高価なので、スポンジたわしで代用も可能です。板にスポンジたわしの平面部分を両面テープ等で貼り付けて、でこぼこ面が出るようにしましょう。このスポンジたわし板を、ケージの近くに配置します。あまり近づけると、好奇心の強いウズラはかじることがあるので、気を付けましょう。


まだまだ対策はあると思いますが、個人で飼育する場合は1ペアで飼育することをお勧めします。なので、孵化は5個程度の有精卵で行うことをお勧めします。





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