コリンウズラは元々アメリカ大陸の広い範囲で棲息していました。しかし、第二次世界大戦後の大規模農場開発や造林事業の拡大のため、コリンウズラが必要な植物が生えなくなりました。その結果、野生のコリンウズラは、その数を減少させたのです。1960年と比較すると、2002年ではその数が約3分の1になっているようです。今は日本でも、野生のウズラはほとんど見かけません。江戸時代は、野生のウズラを捕まえて、鳴き声のコンテストみたいなことが行われる程、身近な鳥でした。アメリカも日本のような状況になる前に、コリンウズラの保護をしてもらいたいと思います。
テネシー大学のコリンウズラの保護を目指した機構
テネシー大学農学部には、コリンウズラの保護を目的とした機構「National Bobwhite Conservation Initiative (NBCI)」があります。このNBCIは野生のコリンウズラ生息数計測や、コリンウズラの生息に必要な植物相などを調べています。この機構のウェブサイトを見ると、野生のコリンウズラは植物を良く食べているようで、その植物も多種多様でした。日本のウズラ用フードは、トウモロコシが主成分であることが多いため、もう少し種系の餌を与えても良いかもしれません。ちなみにキビ、モロコシ、ヒマワリ、ソバなどが良いそうです。モロコシはトウモロコシの略称ではなく、タカキビと呼ばれる雑穀の一種です。日本ではほとんど栽培が行われていませんが、アメリカでは年間1万トン以上生産されています。私自身、あまりヒマワリの種はあまり与えていませんでしたが、キビやヒマワリの種も与えてみようかと思います。コリンウズラ達がどんな反応をするのか、楽しみです。
NBCIのウェブサイトには、他にもコリンウズラの鳴き声やオスメスの写真などが掲載されています。雄叫びのようなオスの「BOB WHITE!」は“Male Bobwhite’s Spring Call”と呼ばれて、時折複数匹でお話をするような「bob white bob white」は、“Fall Covey Call”と呼ぶそうです。多分、地域性があって、他の人のウェブサイトでは、オスの雄叫びをphone callと呼んでいました。地域性が出るほど、コリンウズラはアメリカに広く分布しているのですね。
お客様からのご報告
コリンウズラは比較的大きくなるので、ヒメウズラのような小鳥的楽しみというより、オウムやプチコッコのような楽しみ方をする人が多いと思います。コリンウズラの性質上、集団で飼育するより、1-3羽程度で、懐くようにペットとして飼育することをお勧めします。但し、大型インコのような長命ではなく、5年程度が寿命ですので、少し短いお付き合いとなるかもしれません。
以前、当社でコリンウズラの有精卵をご購入された方から、ヒナの動画をたくさんいただきましたので、ご紹介したいと思います。とても懐いていて、可愛いコリンウズラのヒナです。
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