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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ウズラが傷ついた時の対処方法について

更新日:2023年4月7日


傷ついたコリンウズラ

ウズラ類のオスは、激しく争う時があります。


 ウズラ類は結構好戦的な鳥です。特にオスとメスを複数飼育していると争いが絶えません。ウズラ、コリンウズラ、ヒメウズラの中では、最も争いが起きる鳥はヒメウズラです。ヒメウズラを卵から孵して5羽以上の複数で飼育している方も、多いと思います。ヒメウズラも幼鳥の内は仲良く走り回っています。しかし、卵から孵化して4-6カ月も過ぎると、メスの中には卵を産み始める個体も出てきます。また、オスも成熟して、色付きの個体ではオレンジが羽先に入った美しい成熟色となるでしょう。また、メスの前で羽を膨らませてアピールを行う様子も良く見ることでしょう。しかし、この時期からメスをめぐってオス同士が争いを行うようになります。特に若ければ若いほど、争いは激しくなります。激しい争いで傷ついたオスは弱り、ケージの端っこで丸くうずくまっていることがあります。この時、隔離してあげないと、最悪死に至ります。


 コリンウズラの場合は群れで生活しているので、あまり争いになりません。群れの中のオスが、順位を決める際に多少の争いはありますが、基本的に傷つけるところまでは行きません。しかし、何事も例外はあります。最近、群れの順位を逆転しようと試みたオスが、かなり手ひどく攻撃されました。ケージの端でうずくまり、他のオスに突かれていました。このままでは、最悪の事態が起きるかもしれないと思いました。それがトップ画像の個体です。貴重な白コリンウズラですので、急遽隔離を行いました。


傷ついた個体の隔離方法


 白コリンウズラは、段ボール箱に隔離ました。この時、2Lの飲料水が6本入るダンボール箱を利用しました。ダンボール箱は一部加工して、上から観察できるように一部切り取りました。基本的にコリンウズラが安心して休めるように薄暗い所と光が差し込む所を作りました。光が差し込むところにエサ入れと水を用意しました。もちろん、ペットシートを引きました。最初の1日目はほとんど動きませんでした。白コリンウズラは、時折水を飲んでいるようでしたが、エサには手を付けていない様子でした。その後、次第に餌を食べるようになり、何とか回復しました。元気になった白コリンウズラですが、元のケージには戻していません。多分、また攻撃されて、酷い目にあう可能性が高いからです。現在、白コリンウズラのメスとお見合い中です。うまく番になれば、有精卵を販売できると思います。段ボール箱は手に入りやすく、加工も簡単です。ただし加工するとき、接着剤やガムテープの使用はお勧めできません。汚れても簡単に捨てられるので、弱ったウズラ達の隔離に是非ご利用下さい。なお、逃走防止には気を付けて下さい。

 ウズラ類の飼育は、少数で行うことをお勧めします。





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