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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ウズラのアンティーク時計

 ウズラ類は世界中に分布し、古くから人間の生活圏に住んできました。時には狩猟の対象になったり、時には愛玩の対象になったりしました。現在でも、アメリカやヨーロッパでは狩猟の対象です。アメリカでは州の鳥という物が制定されていて、ジョージア州とテネシー州では、コリンウズラが州の狩猟鳥となっています。もちろん、アメリカでも愛玩鳥として飼育されている方もいます。最近では、野生のコリンウズラが減って来ているので、コリンウズラを繁殖・放鳥しているようです。日本のようにウズラを採卵用に家禽化している国は、珍しいようです。



以前、野生の鳥は人の生活圏と密接に繋がっていました。

 

 日本でも欧米でも、ウズラはみんなの人気者でした。江戸時代、鶉籠にウズラを入れて、鳴き声を競わせる遊戯が流行したことがありました。世界中でウズラは民家の周りにウロウロしていて、その佇まいを楽しんでいたことでしょう。当然、ウズラを絵画など芸術の対象として考える人もいたようです。しかし、凄く立派なウズラの彫刻や一面にウズラが描かれた絵画なんて物は、見かけません。身近な香炉やちょっとした置物にウズラのモチーフが使われていました。ウズラは昔から人の生活と密接に関わっていて、特別な存在ではありませんでした。現代ならスズメやハトと同じだったのでしょう。だから、より身近なモチーフとして扱われていたのでしょう。

 

アンティークのウズラーカッコウ時計

 

 身近なアイテムと言えば、時計がその一つに挙げられます。日本では鳩時計という物が、からくり時計では一般的です。定時になると窓からハトが出てきて、「ポポー、ポポー」と鳴く時計です。以前は一般家庭でもよく見かけましたが、現在ではシンプルな時計だったり、気温や湿度が表示される機能重視の時計だったりと、あまり面白みが感じられなくなりました。


 元々、日本の鳩時計はヨーロッパから輸入された物だったそうです。ヨーロッパでは鳩時計ではなく、カッコウ時計でした。日本にもカッコウ時計が輸入されたのですが、なぜか鳩時計と呼ばれました。時計の鳥も鳴き声もカッコウだったので、「カッコウ、カッコウ」と鳴きます。なぜ鳩時計と呼ばれたのか?謎ですが、その後からくりの鳥をハトに置き換えた時計も販売されたようです。


 アンティークのウズラーカッコウ時計は、ウズラとカッコウの二羽が出入りする珍しいからくり時計です。ウズラの鳴き声が「ピッピピ―・ピッピピ―」なので、ヨーロッパウズラがモチーフのようです。一方、カッコウの鳴き声は、日本もヨーロッパも変わらないようです。大変興味深いのですが、お値段が10万円を超えるので、中々手が出ませんね。

 

ウズラ好きの方への身近なアイテム

 

 ウズラがとても好きな方やウズラは好きだけど飼育できない方は、ウズラ関連のアイテムを身近に置きたいと思うのではないでしょうか?ウズラーカッコウ時計は高価ですが、欲しい方はeBayなどで購入可能です。「quail clock」で検索すると、表示されます。時計は扱っていませんが、当社でもウズラの絵柄が入ったカップやソーサラーなどのアンティークを販売しております。ご興味がある方は是非ご購入ください。






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