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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ウズラ類の病気の兆候とストレス状態の判断について

 今年も当社のコリンウズラ・ヒメウズラの有精卵をお客様にご購入して頂きました。大変感謝しております。また、数多くの孵化成功のご報告を頂き、とても嬉しく思っております。今年生まれたヒナ達は、もう若鳥や成鳥になっていると思います。今回は、ヒメウズラやコリンウズラを含めたウズラ類の健康チェックについて、お話したいと思います。

 


健康なウズラさん達
健康なウズラさん達

 ウズラ類は、肉や卵を得るために商業農場で飼育されています。 また、家庭や個人で愛玩鳥として飼育されています。ウズラ類は一般に丈夫で世話が簡単な鳥です。しかし、他の動物と同様に、適切に世話をしないと病気になったり、ストレスを感じたりする可能性があります。 責任あるウズラ達の飼い主として、適切な行動を取れるように、ウズラの病気やストレスの兆候を見つけることが大切です。

 

ウズラ類の病気の兆候

 

1)食欲不振

 ウズラの病気の最も一般的な兆候の 1 つは食欲不振です。 病気のウズラ個体は食べたり飲んだりすることを拒絶します。その結果、ほとんど食べたり飲んだりしないため、体重減少やその他の健康上の問題を引き起こす可能性があります。

 

2)無気力

 病気のウズラは無気力または不活発に見えることもあります。 通常よりも座ったり横になったりする時間が長くなり、あまり動き回らなくなる可能性があります。 これは呼吸器疾患または消化器疾患の兆候である可能性があります。

 

3)糞の変化

 ウズラの糞の色、硬さ、頻度の変化も病気を示している可能性があります。 病気のウズラは下痢や水っぽい糞をすることもあれば、乾燥した硬い糞をすることもあります。 また、糞便中に血液や粘液が混じることもあります。

 

4)呼吸器系の問題

 呼吸器系に問題があるウズラは、咳、くしゃみ、喘鳴などの症状を示すことがあります。 鼻水や目が出たり、呼吸が困難になったり、呼吸時に異常な音がしたりすることもあります。

 

5)羽の喪失

羽の喪失は、ウズラの病気の兆候である場合もあります。 病気の鳥には斑点状の羽が薄くなったり、ハゲたりすることがあります。 ストレスや病気が原因で自分の羽をむしってしまうこともあります。

 

ウズラのストレスの兆候

 

1)攻撃性の増加

 ストレスを受けたウズラは、通常よりも攻撃的になることがあります。 他の鳥をつついたり、近づいてきた人間を攻撃したりすることもあります。

 

2)羽摘み

 ストレスを受けたウズラは、羽摘みや自傷行為を行うこともあります。 これは羽毛の喪失や皮膚の損傷につながる可能性があります。原因として、過密状態、栄養不足、またはその他の環境ストレス要因の兆候であると考えられます。

 

3)産卵量の減少

 ストレスが原因で、メスのウズラ類の産卵量の減少を引き起こす可能性があります。 これは過密状態、栄養不足、他の環境要因が原因であると考えられます。

 

4)恐怖回避行動

 ストレスを受けたウズラは恐怖回避や不安回避行動を示すこともあります。 部屋の隅や物の下に隠れたり、移動したり周囲と交流したりすることを嫌がる場合があります。

 

5)呼吸器の問題

 呼吸器の問題は、ウズラのストレスの兆候かもしれません。 一般に、ストレスを受けた鳥は、高湿度や空気の質の低下などの環境の変化により呼吸困難を引き起こすことがあります。

 

 ウズラ類は、栄養不足、環境ストレス要因、病気など、さまざまな理由で病気になったりストレスを感じたりすることがあります。 ウズラ達の飼い主として、ウズラの病気やストレスの兆候を観察しましょう。定期的な獣医師の診察と適切な飼育習慣により、健康問題を予防し、ウズラが健康で長生きできるでしょう。

 




 

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