並ウズラ、ヒメウズラ、コリンウズラなどを問わず、ウズラ類は近親交配に弱い鳥です。ウズラ類をペアで飼育していると、やがて卵を産み始めます。特にヒメウズラの寿命は2-5年と短いため、この卵を孵化させて、”2代目”を飼育したいと思う人もいるでしょう。この2世君の飼育は気を付けなくてはなりません。一組のペアから生まれた2世君同士でペアになった場合、兄弟姉妹でペアという近親交配となってしまいます。近親交配は生物種によっては、形質の安定化などに寄与するため、行われる場合があります。例えば、ニワトリの場合、「早く大きく育つ」という家禽にとって重要な形質を安定化させるため、近親交配が行われてきました。しかしウズラ類の場合、近親交配に弱く、卵が孵化しない場合や奇形が生まれてしまう場合が多々にあります。私も実際に試してみましたが、22個孵化させて、4個孵り、孵ったヒナの半数は奇形でした。近親交配は、絶対に避けるべきだと思います。
新しいヒナ達を孵化させました。
当社のヒメウズラも近親交配を避けるために、他の所から頂いた卵を孵化させて、ペアを作っています。また、最近ヒメウズラの有精卵の需要がとても多く、それに対応するためにも、飼育数を増やすことにしました。今回孵化したヒメウズラは、元々飼育しているヒメウズラ達の子たちのお嫁さんやお婿さんになるでしょう。やっぱり、ヒメウズラのヒナは可愛いですね。この可愛さを多くの人に楽しんでもらいたいと思います。今回生まれたヒナ、みんな無事に大きく育てたいと思います。多分、6月くらいから卵を産み始めるでしょう。ペアのパターンも増やしたいのですが、こだわりがあるお客様はあまり多くないみたいです。まあ、どの色のヒメウズラも可愛いですからね。と言っても、白色のヒメウズラのオスメスは判断が難しい、白以外のヒメウズラはオスの羽先が赤くなり、成熟時の変化が楽しめる、銀×白の子は、時々ペンギンの子供のような模様になる、など色によって違いがあります。ヒメウズラの色の違いを楽しんでみて下さい。
価格改定のお知らせ
最後に一つお知らせです。令和3年4月より価格表記が消費税込みの価格になりました。これからは総額表記となります。発送方法は定形外郵便です。しかし、夏の気温上昇を考えると、7月-9月は郵便局のレターパックプラスの利用になるかもしれません。そのため、卵の価格が上昇する場合がございます。定形外郵便は、留守中でも郵便受けに入れてくれるため、受け取りは容易です。しかし、夏季、特に昼間は37℃近くまで気温が上昇し、郵便受け内では40℃近くになる日があります。40℃に一度でも達した場合、卵の孵化率が著しく低下します。もちろん、郵便物が家の中に直接投函されるタイプの郵便受けもあります。お客様により事情も異なりますので、配送オプションを考案中です。
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