ウズラ類やニワトリの飼育が難しくなった時の譲渡方法
- Hideki Kobayashi
- 3月31日
- 読了時間: 3分
当社では、ヒメウズラ・コリンウズラの有精卵を販売しております。ヒメウズラ・コリンウズラを飼育したい方が、主にご購入をされております。孵化が成功して、ヒナが産まれた時、ヒナの可愛さに大変感動されており、当社としても大変うれしく思っています。しかし残念ながら、様々な事情で飼育が難しくなるケースがあるようです。例えば、転勤が決まり、引っ越し先がペット不可の物件しかなかった。病気やケガで入院することになった。ウズラ類の雄叫びが予想以上に大きくて、近所から苦情が来た。子供が鳥アレルギーになって、鳥を家に置いておけなくなった。などなど、様々な飼育困難な理由があるでしょう。しかし、いざウズラ類やニワトリを譲るとなると、その方法は簡単には見つかりません。友人や親せきが引き取ってくれる場合は、何の問題もありません。しかし、引き取り先が見つからない場合、困ってしまいます。最悪の場合、放鳥してしまう人もいるかもしれません。
ウズラ類、ニワトリは決して放鳥しないで下さい。
放鳥した場合、ヒメウズラ、コリンウズラ、並ウズラそしてニワトリは、生き残ることは非常に困難です。飼育ケージ内はエサも水もある環境で、天敵の心配もなくぬくぬくと生活できます。自然界の厳しい環境では、エサも水も得ることは難しいでしょう。また、タカやトンビなど猛禽類やカラス、イタチやテンなどの雑食性獣、ハクビシンやアライグマなどの外来種もウズラ類やニワトリを食べます。これら天敵から身を護る方法は、自然界なら親鳥から学ぶそうですが、飼育ケージの中では知ることも身につけることもできません。結果として、難なく捕獲され食べられてしまうでしょう。大切に育ててきたウズラ類やニワトリが、そんな悲劇的な最期を迎えるのは、悲しすぎます。

鳥類の譲渡が可能なサイト
親戚にも友人にも引き取ってくれる方が居ない場合、ペット譲渡が可能なウェブサイトに頼ることになります。その一つは、「ジモティー」です。ジモティーには「里親募集」の中に「犬」「猫」の他に「その他」があります。「その他」の中で、ウズラ類やニワトリが取り扱われています。基本的に金銭の授受は禁止されていますので、引き取りの際に金銭の授受は発生しません。もちろん、引き取りの場所については、交渉成立時に話し合いになるでしょう。
もう一つは「ペットのおうち」です。「ペットのおうち」は、ペットの保護を主目的とした複数の団体が運営しています。主にブリーダーや多頭飼育をしていた方が、飼育崩壊した現場から、ペットを保護しています。その活動の一環として、ペットの譲渡を仲介しています。犬や猫の他に、小動物、鳥類、魚類、爬虫類などの里親募集も行っていて、幅広く活動しているようです。鳥類の中では、ヒメウズラやウズラの里親募集も行われています。里親募集は、「無料会員」になるだけで行うことが出来ます。ただ、基本的には無料会員が里親募集を行えるのは、1回限りのようです。主催している団体がペットの保護を目的としているので、「二度とペットの譲渡という事態にならないように制約する」ことが求められます。ウズラを譲渡した場合、二度とウズラの譲渡を行わないような環境とすることが求められます。また一般会員の場合、ペットの譲渡の際に交通費以外の金銭の授受は認められないようです。なお、里親に応募するためには、サポーター会員になることが求められます。
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