コリンウズラは、並ウズラやヒメウズラと異なり、産卵は季節性です。アメリカに生息する野生のコリンウズラの場合、4月から6月が繁殖期です。飼育環境下のコリンウズラでは、繫殖期が長く、3月から9月位まで続きます。10月になると、次第に卵を産む間隔が広がり、産卵を終了します。コリンウズラを孵化して飼育を希望する方は、早めのご注文をお勧めします。今期の産卵終了後、次の販売開始は来年2-3月と、しばらく間が空きます。コリンウズラの産卵は、基本的に季節性なので、食用卵を採取する家禽にはなれません。カンムリウズラやウロコウズラも産卵は季節性です。家禽として利用されている並ウズラは、かなり品種改良されたウズラなのでしょう。
時々、一年中産卵するコリンウズラのメスが生まれます。
コリンウズラを飼育していると、時折、産卵する時期を無視するメスも出現します。他のコリンウズラと同じケージなので、同じ餌を食べ、同じ時間照明に当たっているはずなのですが、一年中卵を産みます。アメリカでも、コリンウズラ有精卵を販売している所で、一年中販売している所があるので、あまり珍しい個体でも無いみたいです。しかし、その寿命は約2年と非常に短命です。産卵は非常に体力を使う行為なので、沢山産卵するメスは、消耗も激しく短命となってしまいます。ペットとしてコリンウズラを飼育する場合、大きな声で鳴かず懐きやすいメスは、非常に魅力的です。しかし、産卵による消耗と卵詰まりなどのトラブルにより、早めのお別れが訪れることがあります。卵をたくさん産ませないためには、エサの量を少なくすることや、ニワトリ用のエサを混ぜて、与えるタンパク質を少なくすることなどが有効です。
群れで飼育しているコリンウズラは、秋から春にかけて喧嘩するかもしれません。
アメリカに生息するコリンウズラの場合、産卵を終えて子供がある程度大きく育つと群れが一旦分かれます。その後、越冬のために移動を行ったり、子育てをしながら越冬のために栄養を蓄えたりします。そのため、群れで飼育されている方は注意して下さい。個体差もありますが、コリンウズラのオスの中で、非常に攻撃的になる個体が出てくるかもしれません。多くの場合、オス同士が喧嘩するのですが、順位付けを行う喧嘩ではなく、相手を追い出そうとする喧嘩です。ヒメウズラのオス同士が喧嘩する時とほぼ同じです。最悪の場合、相手を殺そうとするでしょう。コリンウズラが大騒ぎする、または体が傷ついている場合、特に気を付けて下さい。いつもの小競り合いでは無い可能性があります。もし、喧嘩が起きた場合、隔離する必要があります。ケージや柵などを用意して、できればペアで隔離してあげましょう。ただ、個体差や飼い主との距離感もあって、必ずしも争いが起きるとは限りません。のんびりと皆仲良くが理想的ですよね。ペットとして飼育する場合は、1-2羽が理想的だと思います。そのため、当社では全ての有精卵は5個単位で販売しております。
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