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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ヒメウズラ、コリンウズラの孵化には、良い季節になりました。

更新日:2023年4月7日


コリンウズラとヒメウズラの卵

 春から夏にかけて、気温も湿度も上昇してきました。ヒメウズラやコリンウズラの卵を孵化する良い季節になりました。一般に市販されている孵卵器の温度調節機能は、あまり高性能ではありません。また、同じ孵卵器でもロット差があり、温度調節が上手くできない製品もあります。そのため、外気温が低い冬は孵化率が低くなる場合が多いのです。また秋から冬、春先は湿度が低い日々が続きます。外気の湿度が低いと、孵卵器内の水もいつの間にか枯れて、慌てて水を追加した、という経験をした人もいるでしょう。だから、今のように気温も高く、湿度も高い今の季節が孵化には最適です。また、今から孵化を行うと、ヒナが孵化する予定日は6月下旬となります。夏に向かって気温が高い日が続くため、温めながら飼育する必要があるヒナにとっても、好都合です。大体、8月下旬までが孵化に良い期間となるでしょう。8月下旬以降では、ヒナが孵るころ、気温が低くなってきますので、それなりの準備が必要となります。もちろん、夏場でも保温装置は必要ですが、


交尾と産卵が活発な季節でもあります。


 暖かくなると、ヒメウズラやコリンウズラも活発に交尾と産卵を行います。もちろん、寒い季節は屋内で飼育しているので、それなりに交尾と産卵を行っています。ウズラ類のメスは、胎内に精子を貯めて置く器官があるので、交尾の回数と有精卵の比率は特に関係無いと思います。それを考慮しても、この時期のヒメウズラ、コリンウズラは元気いっぱい活動するので、元気な卵を産んでくれると期待してしまいます。


アメリカでは野生のコリンウズラの繁殖期は4月から7月と言われています。


 関東地方では、屋外でコリンウズラを飼育していると、繁殖期が原産地とは異なることが分かります。その年の気候にもよりますが、大体5月下旬から10月下旬までが繁殖期です。繁殖期になると、Bob Whiteと元気に鳴き始めます。それ以外の季節は、ほとんど鳴く事はなく、静かな鳥です。今はコリンウズラの繁殖期なので、孵化を目指す方は、是非チャレンジをしてみて下さい。私の個人的な感想ですが、コリンウズラはペットとして飼育しやすい鳥だと思います。オスの大きな鳴き声が、少々問題になるかもしれません。でも、ペアでの飼育や、メスだけで飼育すれば、大きな声で鳴くこともほとんどありません。是非、コリンウズラを飼育してみて下さい。





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