ヒメウズラを孵化した後、大体6カ月を過ぎる頃、カップルになろうと行動する若鳥が出始めます。何匹か飼育していると、どの鳥とどの鳥がペアになろうとしているのか、よくわからない場合があります。また、時にはオスメスの判断もつかない事も度々あります。色付きのヒメウズラなら、首元の白い三日月模様があれば、オスと判定できます。しかし、白色や銀白色の場合、判定が非常に難しいこともあります。そこで、今回は虫(ミルワーム)使ったカップルの判定方法を紹介します。ヒメウズラの飼育では、カップルの判定は非常に大切なことです。カップルが成立している場合、オスが他のオスに対して、非常に攻撃的になります。場合によっては、他のオスを死に至らしめることもあります。複数のヒメウズラ飼育中に、カップルと分かった場合、できるだけカップルを隔離することをお勧めします。
カップルが成立している場合
カップルが成立していると、ミルワームを与えた時、オスはメスにプレゼントします。その後、オスとメスが共同でミルワームを攻撃し、最終的にメスが食べます。この行動を取る2羽のヒメウズラがいたら、ペアが成立しています。早めに隔離しましょう。オスももちろんミルワームが大好きです。だけど、我慢してメスに譲る姿は、見ていてとても微笑ましい光景です。
オスが未成熟でカップルが成立していない場合
オスがまだ若い場合、ミルワームは独り占めです。メスが近くにいてもお構いなし、「ミルワームは大好物!独り占めしよう」と言わんばかりで、食いつきます。まだ、メスには興味がないので、しばらくそのまま飼育を続けましょう。
メスが未成熟でカップルが成立していない場合
メスがまだ成熟していない時、オスと一緒にミルワームの取り合いをします。オスが持ってきてくれるまで待ちません。オスからミルワームを奪い取ると、直ぐにオスから離れて独り占めをします。オスは呆気に取られて、その場で佇んでいることもあります。少しオスが可愛そうですが、ヒメウズラは交尾の時以外、オスはメスの従者です。暖かく見守りましょう。
オスオスカップルの場合
オスだけで飼育する場合や、メスが居ても不調の場合、オスとオスでカップルが成立することがあります。この時、ミルワームを2羽で与えたり、与えられたりして、中々食べません。2羽とも相手がメスと思っているので、お互いにミルワームを譲ります。ミルワームが2羽の間で、いつまでも残っていた場合、オスオスカップルが成立しています。白色や銀白色の場合、オスを見極めるチャンスかもしれません。オスオスカップルは、お互いに交尾をしようと乗ったり乗られたりするので、一方的に傷つけられることはありません。また、カップルが成立しているので、オスが2羽いても雄叫びをあげることが少なくなります。w産卵が目的でないなら、オスオスカップルもヒメウズラの楽しい一面を見せてくれます。
今回のミルワームによるカップル診断は、一般的なヒメウズラに当てはまります。もちろん、個性があるので多少行動に変化があるかもしれませんので、参考までにして下さい。楽しいヒメウズラとの時間を過ごすため、できるだけカップルは別飼育としましょう。当社が5個単位で有精卵を販売している理由は、ヒメウズラが多数飼育に向かない鳥だからです。なお、今回の判断方法はコリンウズラには全く当てはまりません。コリンウズラは、オスがメスにプレゼントする習性は無いようです。
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