top of page
検索
執筆者の写真Hideki Kobayashi

ヒメウズラを飼育する前に、ヒメウズラの性質を知っておきましょう。

 ヒメウズラは世界一小さいウズラです。そのため、十姉妹やセキセイインコのような小鳥と同じように飼育できると思っている方も多いと思います。また、ヒヨコのように歩く鳥なので、ヒメウズラは飛ばないと誤解される方もいるかもしれません。そして、「思っていた鳥と違う」と飼育し始めてから後悔してしまうかもしれません。そのような事が無いように、今回はヒメウズラの生態について、飼育に関連することをお伝えしたいと思います。


仲良しなのは、ヒナの間だけです。
仲良しなのは、ヒナの間だけです。

ヒメウズラを群れで飼育することは難しいです。


 ヒメウズラは小さい鳥なので、十姉妹などの小鳥のように複数で飼育することを計画される方もいるかもしれません。しかし、ヒメウズラのオスは非常に独占欲が強く、1羽または複数羽のメスとペアになります。メスに対する独占欲は非常に強く、他のオスが目に入れば、くちばしで突いて攻撃します。ヒメウズラの可愛らしい姿からは想像もできないほど、その攻撃は苛烈です。頭部や目を狙って攻撃し、攻撃されたオスは血だらけとなってしまいます。ニワトリでも、群れに複数のオスがいる場合、お互いに喧嘩します。それは、群れの中での順位付けをするためで、血が出るまで攻撃することは稀です。ヒメウズラの場合、最悪相手が死に至るまで攻撃します。複数のオスがいる場合、ヒメウズラを群れで飼育することは止めておきましょう。できればペアになるように分けて飼育しましょう。どうしても分けて飼育できない場合、ケージ内で障害物や隠れ家などを上手く使って、お互いの姿が目に入らないように工夫しましょう。


ヒメウズラは飛びます。


 ヒメウズラは歩いている姿が印象的ですが、実は飛ぶこともできます。もちろん、そんなに長い距離を飛ぶことはできません。それでも、高さ2-3m位は飛び上がることができます。また、1回の飛行距離は最長10m前後です。飼育している時、ヒメウズラを手に持った写真を撮影しようとして、飛んで逃げてしまうこともあります。また、ヒメウズラは体が小さいので、着地した後にタンスの裏側に落ちてしまうこともあります。ヒメウズラをケージの外に出す時は、飛び立つことを十分に考えておきましょう。屋外に出てしまうと、よほど懐いていない限り、戻って来ることはありません。


ヒメウズラのオスの雄叫びは、結構大きいです。稀ですが。


 鳥に限ったことではありませんが、ペットの鳴き声は気になる所です。ヒメウズラは普段は本当に静かな鳥です。鳴いている声と言えば、小さい声の「ピヨピヨ」とお気に入りのエサを食べた時の「コッコッコッコ」くらいです。しかし、1-4日に1-2回、オスが雄叫びを上げることがあります。大きな声で「ケーケーケーケー」と鳴きます。メスも「ケーケーケーケー」と雄叫び?をすることがありますが、可愛い声なのであまり問題はないでしょう。オスの雄叫びは年齢や季節、そして性格によって頻度が変わります。もし、オスの雄叫びの回数が多いと感じたら、複数のメスの同居がお勧めです。来客時など、どうしても雄叫びをして欲しくない時は、ケージを毛布などで遮光しましょう。


 ヒメウズラは可愛い鳥ですが、気性が激しい面もあるので、イメージとは異なる点もあるかもしれません。それでも、もっとも飼育しやすい鳥の1種です。是非、飼育をお考え下さい。





閲覧数:139回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page