ヒメウズラ・コリンウズラを飼育していると、エサを啄む(ついばむ)可愛い姿に、つい見入ってしまいます。一心不乱に啄んで、時折「視線を感じる」と言わんばかりに、顔を上げて首を伸ばして周囲をキョロキョロ見回す姿には、心が癒されます。飼っているウズラ達が夢中になってエサを食べ、喜ぶ姿を見ることは、飼育している人にとって至福の時間かもしれません。日常のエサ以外にも、ウズラ達に他のエサを「おやつ」として与えると、いつもとは違う姿を見せてくれます。おやつを与えて、ヒメウズラ・コリンウズラの隠された魅力を感じてみませんか?
「ミルワーム」は全てのウズラ類が大好きな「おやつ」です。
「ミルワーム」は鳥類やハムスターなどの小動物が大好きな「おやつ」です。もちろん、ヒメウズラ・コリンウズラ、並ウズラ、ニワトリも大好きです。では、ヒメウズラにミルワームを与えるとどのような行動をするのでしょうか?ヒメウズラ達は、我先にミルワームを食べに駆け付けます。ミルワームをくわえると、地面に叩きつけて弱らせてから食べようとします。もし、ヒメウズラにオス・メスがいる時、お互いにミルワームを譲り合い、最後にメスがミルワームを食べます。特にオスとメスがペアとなっている場合、オスがミルワームを食べることは、本当に稀です。この性質を利用すると、白ヒメウズラのオス・メス判定ができます。白ヒメウズラ達が成熟して、ペア形成の時期になった時にミルワームを与えると、その様子からオス・メス判定ができることがあります。
コリンウズラにミルワームを与えると、ヒメウズラ同様に一斉にミルワームを食べようとします。しかし、ヒメウズラのようにオスがメスに譲ることはあまりありません。ただ、メスのほうがオスより激しくミルワームを食べようとします。オスがメスの勢いに負けて、諦めるパターンが多いようです。ミルワームはプラスティックケースに入っていることが多いのですが、慣れてくるとプラスティックケースを開ける音に反応して、コリンウズラが寄ってきます。現金で可愛いコリンウズラの動きは、見ていて楽しいです。
ただし、ミルワームは脂肪分が高く、高カロリーです。与え過ぎに注意しましょう。ヒメウズラなら一度に1-2匹、コリンウズラ成鳥では4匹程度が妥当です。「おやつ」ですから、欲しがるままに与えることは、オススメできません。
キャベツの千切りもお勧めです。
ヒメウズラ・コリンウズラの「おやつ」として、キャベツの千切りもお勧めです。ヒメウズラはキャベツの千切りをくわえて、得意気にしている姿は、本当に可愛いです。その時、「コッコッコッコ」とニワトリに似た鳴き声で鳴くこともあります。この鳴き声は、あまり聞いたことが無く、キャベツの千切りを与えた時に聴ける珍しい鳴き声です。
コリンウズラは思いっきりキャベツの千切りにガッツいて来ます。あっという間にキャベツの千切りは無くなることでしょう。なお、コリンウズラは激しく食べに来るので、キャベツの千切りを与えるときは、指を嚙まれないように注意しましょう。
他にも色々な「おやつ」があります。
他にも果物や木の実、粟の穂など、色々な「おやつ」があります。もちろん、ヒメウズラ・コリンウズラが食べるか否かは、与えてみないと分かりません。コリンウズラ・ヒメウズラは、「鳥のエサ」として販売されている物の多くを食べます。しかし、「カナリア専用」等の専用エサは食べませんでした。フルーツでも冷凍パインや冷凍ブルーベリーを溶かして与えた所、食べませんでした。なお、ドングリなどを天然の物を与える場合、傷んでいないか注意しましょう。色々な「おやつ」を与えることは、ヒメウズラ・コリンウズラのストレスを解消し、健康的な飼育環境を守る意味もあります。是非、「おやつ」を与えてみて下さい。
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