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執筆者の写真Hideki Kobayashi

ヒメウズラ・コリンウズラのため、夏の暑さへの対策準備をしましょう。

 今年の夏も猛暑が予想されています。30℃くらいなら、特に対策は必要ないのですが、34℃や36℃という高温となると、ウズラ達の体力もかなり削られてしまいます。ヒメウズラのように東南アジア出身のウズラでも、日本の暑さは堪えます。特に卵を産むメスの個体は、夏の暑さはきついようです。そこで、今から暑さ対策を考えておきましょう。暑さに耐えられなくなると、体力の低い個体は死ぬこともあります。

 



ウズラ類は、水を飲むことでのみ体温を下げることができます。

 

 ウズラは水浴びをしない鳥です。そのため、ウズラの体温を下げる方法は「水を飲む」ことだけです。だから、与える水の温度が上がらないように気を付けなければなりません。日光が当たらない場所に、水入れを置きましょう。また、水入れの水換えも積極的に行いましょう。水入れをアルミホイルなどで覆うと良さそうですが、ウズラ達が競ってアルミホイルを啄んで剥がすので、オススメできません。

 

大き目の保冷バッグを購入しておきましょう。

 

 保冷バッグは電源も不要で安易な冷却方法です。問題があるとすれば、冷却時間が短時間

ということです。しかし、夏の11-14時までの間、2-3時間温度を下げることができれば良いので、十分に利用できます。保冷バッグは、スーパーで配布しているビニールに包まれた小型の物は使用できません。小さすぎて持続時間が短すぎることと、ウズラ達が突っついて、穴を開けてしまうからです。クーラーボックス用の大型保冷バッグが、DAISOなどの100円均一ショップで販売されています。これを利用しましょう。ただし、保冷バッグは硬質プラスティックで出来ている製品を選びましょう。夏が近づくと品切れになる可能性があるので、今のうちに手に入れておきましょう。

 

保冷バックは飼育ケージの上や横に置いて、ケージ内に冷気が流れるように置きましょう。保冷バックを飼育ケージの上に置いた場合、日影も出来て一石二鳥ですが、結露して水滴が落ちるのでケージ内が汚れるかもしれません。

 

 保冷バッグが入手できない場合、炭酸飲料が入っていたペットボトルでも代用が可能です。ペットボトルに水を入れて、冷凍室で凍らせると、外気温や日当たりにもよりますが、1―2時間ほど冷却効果があります。安易な方法ですが、意外と有効なので、お試しください。

 

コリンウズラは特にご注意ください。

 

 コリンウズラは、中米―北米に生息する鳥です。また、季節の移り変わりで、大陸を北方や南方へ移動する渡り鳥でもあります。アメリカ大陸の夏は日本よりも湿度が低く、気候が全く異なります。そのため、夏の暑さには特に注意が必要です。外で飼育している場合、風通しが良く、日が当たらない場所を作っておきましょう。また、ミストを作るスプレーなどもあった方が良いです。屋内で飼育している場合、空調などを使って室温を下げましょう。

 






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