当社からヒメウズラの有精卵をご購入されたお客様から、孵化のご報告を頂きました。お客様は5個の有精卵をご購入されました。お子様と一緒に孵化を行ったそうです。一緒に孵卵器に入った卵を観察して、ヒナが産まれてくることを楽しみにしていたそうです。結果として、5個の卵から2個孵りました。なんと、孵化の瞬間をお子様と一緒に観察できたとご報告を頂きました。孵化の瞬間はとても感動的なシーンなのですか、何時孵化するか事前に知ることは不可能です。最初の孵化で、その瞬間を見られたことは、とても幸運だったと思います。
ヒメウズラの孵化の確率は平均60%前後です。
今回のご報告では、5個の卵から2個孵化しました。平均孵化率は60%前後なので、5個なら3個前後産まれます。ただ、孵卵器の状態や転卵の成否などによって、5個全て孵化することもあれば、1個も孵化しない事もあります。特に自動転卵機が付属した孵卵器では、転卵装置がしっかりと稼働しているのか、事前にチェックしておきましょう。また、水を孵卵器に入れ忘れないようにしましょう。できれば、孵卵器の設定温度と内部温度が一致していることを確認しておきたいところです。
ヒメウズラが沢山産まれると、その後の飼育が大変です。
当社では、ヒメウズラの有精卵を5個単位で販売しております。これには理由があります。今回のお客様のご報告のように、多くの場合、ヒメウズラは2-3羽孵化します。一般のご家庭で飼育できる数だと思います。ただ注意しなければならないことは、ヒメウズラのオスの数です。3羽以上産まれた場合、オスが2羽いるとメスを巡って争います。まだヒナのうちは皆仲良く過ごしているのですが、成鳥になった瞬間、他のオスを排除しようとします。ヒナの成熟度合いによっては、片方オスは何のことか理解できず、そのまま殺されてしまうくらい激しく争います。全てオスの場合、メスが居ないので争いが起きても激しくなることはありません。
今回のご報告のように2羽産まれた場合は、オスオスでも仲良く暮らします。オス同士の激しい争いまで発展しないので、安心して飼育できます。お子様と一緒にヒメウズラを飼育する場合、オス同士の激しい争いを見せないためにも、2羽か3羽が理想的です。メスメスなら争いは起きず、人に慣れる可能性もあります。
ヒメウズラが数多く孵化してしまった場合、分けて飼育しましょう。
ヒメウズラが4-5羽産まれた場合、ほとんどの場合オスが複数羽含まれます。この場合、2つまたは3つのケージに分けて飼育することをお勧めします。例え4羽産まれて、オスメス2羽だったとしても、必ず激しい争いが始まります。昨日まで仲良かったはずなのに、今日になったらケージの中で大騒ぎ、なんてことも多々あります。ヒメウズラのオスは白色でない限り、首に白い輪が出てきます。よく観察して、別々のケージで育てましょう。
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