2021年11月22日読了時間: 4分

プレッシャーやストレスで押し潰れそうな心を支えるお守り

更新日：2023年4月7日

　お守りは神社で販売されている物が一般的です。日本以外でも、アミュレットやタリスマン、チャームなどがあります。昔から、お守りは厄除けや運気のアップ、加護の力があるとされています。神社で売られているお守り以外にも、パワーストーンや宝石など鉱物、四葉のクローバーやスカラベなどの生き物、千羽鶴や熊手といった手作りの物など、多種多様なお守りがあります。日本の場合、金運や恋愛運、仕事運、子孫繁栄、商売繁盛、健康祈願など運気の向上を願うお守りがほとんどです。西欧やアラブ地方では守護や加護、魔除けを司るお守りも売られています。トルコの目玉をモチーフとした魔除けはとても有名です。

生き物に由来するお守り

　四葉のクローバーは、幸運のお守りとしてよく知られています。子供の頃、一度くらい野原や河原で四葉のクローバー探しをした人も多いでしょう。四葉のクローバーは、滅多に見つからないので、見つけたなら幸運ということでしょう。またアメリカやイギリスでは、ラビット・フット（ウサギの足）がお守りとして有名です。その由来は諸説あります。ウサギが多産で生命力や繁殖力の象徴だった説、魔術的な儀式の触媒に使われていた説、極悪な犯罪者の遺体の一部は幸運をもたらすと信じられていた時、ウサギの足で代用できるとされた説などがあります。ウサギと魔術的な儀式との関係は、正直よくわかりません。やはり生命力の象徴とされていたから、用いられていたのでしょうか？生物をお守りとして利用する場合、やはり生態や特徴に由来することが多いようです。

プレッシャーやストレスに打ち勝つお守りは、あまり見かけません。

　神社で金運や恋愛運、仕事運や勉強運などのお守りが売られています。お守りを買わなくても、お参りをする人もいるでしょう。しかし、プレッシャーやストレスに耐えるお守りは売られていません。神社はかなり昔から建立されています。そのため、神社や神様にまつわる逸話もまた、神社の建立時の由来が元となっています。金運や恋愛運は、今も昔も人が願うことですが、プレッシャーやストレスなどは現代になってから生まれた概念です。「プレッシャーやストレスに強くなるお守り」は、売られていないことが普通です。しかし、入学試験や入社試験、面接、プレゼンテーションなど、現代社会ではプレッシャーがかかる場面は数多くあります。そんな時こそ、お守りに頼りたいところです。プレッシャーやストレスは、心の持ちようで、軽減できるものなのですから。

プレッシャーやストレスがかかる場面で、貴方を支えるお守りを作りました。

　プレッシャーに強い生き物と言えば、深海の生き物です。高い水圧、エサもほとんどなく、暗黒、低温と言う過酷な環境で元気に生きています。そして、世界でもっとも深い海底に住んでいる生き物が、カイコウオオソコエビです。以前、研究していた生物ですが、当時撮影した映像には、カイコウオオソコエビが世界最深部のマリアナ海溝で元気に泳いでいる姿が映っていました。カイコウオオソコエビこそ、世界で最も強い圧力に耐え、低温、暗黒、貧栄養というストレスいっぱいな環境で生き抜く最強の生物です。耐プレッシャー、耐ストレスにかけては、右に出る者はいないでしょう。

　最近、カイコウオオソコエビの捕獲に挑戦する機会がありました。海洋研究開発機構のような高度な機器は利用していないので、捕獲できるかどうか不安でした。しかし、好天にも恵まれて、他社様数社と協力して、カイコウオオソコエビの捕獲に成功しました。久しぶりに見るカイコウオオソコエビは、相変わらずの大きなヨコエビでした。今回、幸運にも他社様が研究に利用した個体の殻を頂くことができました。この殻を使って、お守りを作りました。このお守りが生理学的に貴方の心を強くする作用はありませんが、きっと心の支えになるでしょう。カイコウオオソコエビの殻は、一般には絶対に手に入らない品です。価格は２９，７００円（税込み、送料込み）と少々高価ですが、プレッシャーに弱いなと感じる方は、この機会に是非手に入れてください。日本で、いえ世界でも非常に稀なお守りです。今回、１０個販売する予定です。数が限られておりますので、ご注文はメール（08shizen@gmail.com）にて承っております。

お守りの詳細について、説明します。

頂いたカイコウオオソコエビの殻は水で洗浄しました。乾燥して、樹脂に包埋しました。カイコウオオソコエビの学名"Hirondellea gigas"も一緒に包埋しております。カイコウオオソコエビの殻は、一般の人には手に入らない貴重な品です。かの大英博物館にも所蔵されていないかもしれません。なお、樹脂には気泡が入っていることもあります。