ヒメウズラ・コリンウズラの有精卵をご購入されたお客様より、嬉しい孵化のご報告を頂きました。今回のお客様は、実は2回目の御購入でした。前回は孵化があまり成功せず、1羽だけ孵化したそうです。そのとき、ヒメウズラの孵化についてご相談を受けました。様々な状況、孵卵器、孵化条件をお伺いした後、「卵を休ませること」をご提案させていただきました。その結果、3羽のヒナが孵ったというご報告を頂きました。配達状況によっては「卵を休ませること」が孵化率向上に役立つようです。
「卵を休ませること」はどのような意味があるのでしょうか?
当社では、ご購入されたヒメウズラ・コリンウズラの有精卵を、ヤマト運輸の宅急便コンパクトにて送らせていただいております。ヤマト運輸はトラックで輸送しているので、道路の状態によっては、荷物に振動が伝わります。例えば、舗装していない道路や砂利道、劣化した舗装道路などが配達経路にある場合、車体に微細動が伝わります。卵の中には黄身と白身、そして気泡などが入っています。卵に微細動が伝わると、この気泡が卵内部で拡散してしまいます。すると、卵が孵るときに悪影響があって、孵化率の低下や奇形率の上昇がみられるようです。「卵を休める」ことは、卵内部に拡散した気泡を元に戻す意味があります。
卵は正位置に置いて室温で休めます。
卵は産み落とされるまで、ウズラ母体の中で育ちます。ウズラの体内では、卵が尖った方が下となって育ちます。そのため、卵を正位置に置く事とは、卵の尖った方を下にして置く事です。人の胎児も母体の中では頭を下にして育ちます。卵と何となく似ているように思いませんか?ペットボトルキャップに適当な大きさに切ったティッシュペーパーを詰めると、簡単な卵スタンドが出来ます。卵の尖った方を下にして立てて下さい。
卵を1日置いても大丈夫です。
卵が届いたら、1日も早く孵卵器に卵をセットしたいと思う方が多いでしょう。「1日置いて大丈夫かな?」と不安に思う方もいるでしょう。しかし、野生のヒメウズラは一度に最大で13個の卵を温めます。大体1-2日に1回産卵するため、最初と最後の卵では13日以上の差があります。でも、生まれてくる時はほぼ同時なので、最初の卵は13日間放置されていたという形になります。コリンウズラは最大25個の卵を温めるので、25日間放置されることがあります。1日孵化が延期されることより、気泡の拡散の方が不自然であり、卵への影響が大きいということでしょう。当社では、卵を1日正位置で置くことを推奨します。
現在、サマーセール第二弾中です。
サマーセール第二弾では、ヒメウズラ・コリンウズラの有精卵を1つ追加して、お送りしております。9月第二週までのセールです。これまで孵化に成功したことがなく、諦めてしまった方、是非再度チャレンジをしてみて下さい。特にコリンウズラの産卵時期は秋までとなっております。また、当社でご購入されたお客様からのご相談は、常に受け付けております。
Comments