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執筆者の写真Hideki Kobayashi

手乗りのコリンウズラは、メスでした。

 去年の8月に産まれた白コリンウズラが非常に懐いていて、手乗りコリンウズラになりました。果たして、このコリンウズラはオスかメスか、わかりませんでした。並コリンウズラの場合、外見からオスとメスが判明します。オスの顔に黒い模様が出来、首の周りに白い帯ができます。白コリンウズラの場合、オスもメスも白いままなので、外見からオスメスの判定は困難です。コリンウズラのオスは「ボブホワイト!」と雄叫びを上げるので、雄叫びを上げれば、オスと判明します。このコリンウズラは、生後8か月になるのですが、「ボブホワイト!」と鳴いたことはありませんでした。ひょっとすると、このコリンウズラはメスかな?と思っていました。先日卵を産んだため、この手乗りコリンウズラはメスだと判明しました。



成長した手乗りコリンウズラさん
成長した手乗りコリンウズラさん

 

ニワトリでは、「ひよこ鑑定士」という資格があります。

 

 ニワトリの場合、産まれたばかりのヒナの雌雄を鑑定する「ひよこ鑑定士」という資格があります。お尻の総排泄腔や羽毛の生え方を見て、雌雄を判定する資格です。非常に難しい資格みたいで、有資格者は日本全国で183人しか居ないそうです。


 ヒヨコの総排泄腔を見て判定する方法は、総排泄腔を優しく開き、突起の有無を確認する方法です。産まれたばかりのヒナの排泄腔は非常に小さく、突起の有無というより、模様のパターン認識のような方法とのことです。画像解析を利用したヒヨコの雌雄判定機も制作されたようですが、雌雄判定に時間がかかり過ぎで、採用されなかったようです。ウズラ類の場合、個体の体格がニワトリよりも小さいため、総排泄腔を見て雌雄判定を行うことは困難でしょう。ヒメウズラに至っては、成鳥でもニワトリのヒヨコより小さく、総排泄腔から雌雄判別は不可能でしょう。


 羽毛を見て雌雄判定を行う場合、親のニワトリに特定の特徴を持たせておく必要があります。羽の成長速度が速い特徴を持つオスのニワトリと、羽の成長速度が遅い特徴を持つメスのニワトリを交尾させて、卵を産ませます。生まれてくるヒナがオスだった場合、羽の成長速度が速く、羽先が整っています。メスだった場合は、羽の成長速度が遅いため、羽先が乱れているそうです。これは、雌雄を決定する染色体と羽の成長速度に関係する遺伝子が一緒に受精卵に移動するからです。養鶏業者は、色々工夫をしてヒヨコの雌雄を判定しているようです。

 

コリンウズラの場合、人に慣れる個体はメスが多いかもしれません。

 

 お客様から頂いたご報告でも、人に慣れる個体はメスが多いようです。コリンウズラのオスは結構気性が激しい個体が多く、人の手を突いてくる個体も居ます。オスは成熟すると自立して群れを形成する性質があるので、若鳥の間は慣れていても、成鳥になると離れてしまうかもしれません。それでも、少し抜けた所があるコリンウズラは、とても可愛いと思います。

 

ウズラにはウズラのエサを与えましょう。

 

 並ウズラ、コリンウズラ、ヒメウズラを問わず、ウズラ類は、タンパク質含量が高い餌が必要とされています。特に成長期は、一般的にウズラのエサには20%以上のタンパク質含量が必要です。ニワトリの餌はタンパク質含量が17%、ハトのエサは8.5%前後です。レース鳩用のエサの中にはタンパク質が20%以上の製品も販売されているようです。これらを与えている場合は、タンパク質成分を補助食で与えてあげましょう。ウズラのエサを販売している所が無い方は、ヨドバシドットコムなどの通販を利用すると良いと思います。

 




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