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執筆者の写真Hideki Kobayashi

手乗りヒメウズラへの道

更新日:2023年4月7日


手のひらからエサを挙げましょう。

 ヒメウズラを飼育していると、手乗りにしたい!と思うことはありませんか?もちろん、ヒメウズラ本来の行動や仕草はとても可愛らしく、癒されます。それとは別に、ペットとしてヒメウズラと遊びたいと思う方もいるでしょう。現在、ヒメウズラをペットショップで見かけることは稀で、ほとんどの人は有精卵を孵して、飼育している方がほとんどでしょう。せっかく卵から孵して育てるのであれば、手乗りヒメウズラにしてみたい方もいますよね。でも、ヒメウズラはあまり懐くことはありません。生まれたばかりヒナから世話をしていると、次第に手を怖がったり、攻撃してきたりします。特にヒメウズラのオスは、自分のテリトリーと認識したところでは、非常に攻撃的になります。メスは我関せずという独自路線で、手には無関心も良い所です。手乗りヒメウズラへの道は厳しそうです。

手乗りへの第一歩は、手に慣れさせることです。

 何もしないでヒメウズラを育てた場合、手で掴もうとすると必死で逃げます。だから、ケージの移動や隔離をする場合、一騒ぎとなってしまいます。そこで、ヒメウズラ達を手に慣れさせましょう。生まれたばかりのヒナの時から、手にエサを乗せてあげると手を怖がらなくなります。もちろん、個性があって懐かないヒメウズラも居ますが、これが第一歩です。手に乗った餌を啄む姿も可愛いですよ。くちばしが手のひらに当たると、ちょっとくすぐったいですが、我慢しましょう。もう成鳥になってしまったヒメウズラでも、この手のひらからエサを挙げてみましょう。性格にもよりますが、もっと懐いてくれることでしょう。是非、お試しください。



ケージの外に出す時は、十分に注意して下さい。

 手のひらからエサを食べ、次第に慣れてきたとしても、ケージの外に出すことは慎重に機会をみましょう。第一に、ヒメウズラは飛びます。ケージの外に出た時、興奮して部屋の中を飛び回るかもしれません。また、部屋の中で糞をする可能性があるので十分に注意しましょう。さて、ケージの外に出したヒメウズラですが、構いたくなる気持ちは抑えて下さい。人はとても大きく、居るだけでヒメウズラに恐怖心を抱かせる存在です。ヒメウズラが心を許しているのは「手」だけです。とりあえず、ケージの外で一緒に居ることで満足しましょう。そしてケージに戻す時、追いかけて手で掴んではいけません。やっと手に慣れてくれたヒメウズラが、手を怖がるようになってしまいます。これまでの努力は水の泡となってしまうので、気を付けましょう。砂浴び用の砂箱やミルワームを使って容器の中に誘い出してから、ケージに戻しましょう。これを繰り返していくうちに、人にも慣れてくるでしょう。

 ただし、前述のようにヒメウズラは人にそれほど懐きません。個性や性格を見ながら無理をさせないようにしましょう。


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