最近、新型コロナウイルス感染拡大に伴って、感染した人が自宅療養や入院する感染者が増加しています。新規感染者が1日1万人を超えているというニュースは、毎日のように知る状況になりました。そのため、飼育していたペットの世話が出来なくなり、他人に預ける事例が多いそうです。新型コロナウイルス感染症は、ヒトから犬猫のようなペットに感染する事例が、数例海外で報告されているようです。また、動物園のトラやライオンの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。犬の場合、新型コロナウイルスに感染しても、発症したという事例は報告されていません。猫の場合、呼吸器症状・消化器症状の報告があります。しかし、鳥類が新型コロナウイルスに感染したという事例は、報告されていません。ヒメウズラ、コリンウズラを飼育されている皆さま、ご安心ください。
新型コロナウイルスは、ペットから人に感染する事例はないようです。
新型コロナウイルスはコウモリから人に感染したという説が流れていました。もしこの説が本当なら、犬や猫が新型コロナウイルスに感染した場合、人に感染する危険性があります。しかし、これまでペットから人に新型コロナウイルスが感染したという事例は、報告されていません。もし新型コロナウイルスに感染した友人から、ペットの預かりを頼まれたら、安心して預かってあげて下さい。猫の世話が必要だからと、入院を拒んだ患者さんが死亡するというニュースもありました。今は、誰もが新型コロナウイルスに感染する危険性があります。不幸にも感染してしまった友人の一助になってあげて下さい。ただし、念には念を入れて、あまり接触しないようにマスクを着けてペットの世話をしましょう。もし触れる機会があった場合、うがい・手洗いを行い、可能ならアルコール消毒をしましょう。
ウズラ類は、高病原性鳥インフルエンザに気を付けましょう。
ウズラ類を含め、鳥類で注意するべき人獣共通感染症は、高病原性鳥インフルエンザです。この病気は、感染した鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚接触した場合、稀に人に感染します。もし、飼育しているウズラ類が、原因不明のまま突然死した場合、鳥インフルエンザを疑って下さい。ただし、鳥インフルエンザの感染経路は、ほとんどが渡り鳥に由来します。そのため、ヒメウズラを室内で飼育している場合、鳥インフルエンザに感染する可能性は、ほとんどありません。屋外でウズラ類を飼育されている方は、注意して下さい。鳥インフルエンザで死亡した鳥類は、全身が赤くなり、目も充血しています。老衰や仲間内での争いで死亡したケースとは、明らかに違うので、死体を注意深く観察して下さい。もし、鳥インフルエンザが疑われる場合は、必ず役所の当該部署に報告と相談を行って下さい。ウズラさん達との楽しい生活のため、健康に気を付けましょう。
Commenti