紫陽花の色を変える方法と変えたくない時の方法について
- Hideki Kobayashi
- 1 日前
- 読了時間: 4分
今年の桜もそろそろ葉桜になり、5-6月辺りから各地で紫陽花祭りが開催されます。最近、紫陽花も様々な品種改良が行われ、花の形がとんがり帽子のように盛り上がった紫陽花も植えられています。また、紫陽花の一番の魅力は、様々な花の色にあります。多くはピンク、紫、青ですが、白の花を咲かせる紫陽花もあります。紫陽花祭りに行くと、様々な色の紫陽花が植えられていて、本当に綺麗です。紫陽花の花の色は品種の違いではなく、土の状態で変化します。そのため、紫陽花の花の色は、ある程度コントロールが可能となっています。

紫陽花の花の色は土の酸性度(pH)で変化します。
紫陽花は土のpHが低い酸性の土では、花の色が青色になります。また、pHが高いアルカリ性の土では、ピンク色の花になり、中性の土では紫色の花になります。現在、多くの紫陽花が青色で販売されていて、紫の陽の花と書いて「紫陽花」とは似合わないように思います。ただ、園芸用に良いとされる土壌のpHは6.0―6.5の酸性よりなので、青い紫陽花になっているのかもしれません。もし、ピンクや紫色の紫陽花の花が見たい場合、pHが弱アルカリ性や中性の土壌に紫陽花を植えましょう。
酸性の土壌で紫陽花が青色になる理由
酸性の土壌で、紫陽花が青色になることは、いろいろな園芸情報ウェブサイトで記載されています。でも、酸性の土壌で紫陽花が青色になる理由については、ほとんど記載されていません。実は、紫陽花の青色の花は、土壌に含まれるアルミニウムが深く関係しています。土壌が酸性になると、土壌中のアルミニウムがアルミニウムイオンとして溶出してきます。アルミニウムイオンが紫陽花に吸収されると、花の中に存在するアントシアニンと結合します。アントシアニンは、単体ではピンク色になり、アルミニウムイオンと結合すると青色になります。このような理由から、酸性の土壌では紫陽花は青色になります。
アントシアニンとアルミニウムイオンの結合で青色になる例は、ブルーベリーが挙げられます。ブルーベリーは、土にピートモスを入れて、pH4.5-5.5の酸性土壌に植えると良いとされています。ブルーベリーの土は酸性になっているため、アルミニウムイオンが遊離します。アントシアニンとアルミニウムイオンが結合した結果、ブルーベリーの実は青色になります。
紫陽花祭り後半は、紫陽花が全て青色になるかもしれません。
紫陽花祭りでは、様々な色の紫陽花が展示されています。しかし、紫陽花祭り開始時の様々な色合いの紫陽花は、全て青色になってしまうかもしれません。紫陽花祭りは6-7月に開催されますが、梅雨時なので雨の日が多くなります。日本で降る雨は、全て酸性雨です。その結果、土壌のpHは酸性になって、紫陽花は全て青色になってしまうことでしょう。実際、野山に咲くガクアジサイなどは、全て青色です。近年の酸性雨は、紫色の花を咲かせて「紫陽花」と命名された花を、「青陽花」に変えてしまったのです。紫陽花祭りの花もまた、同じ運命を辿ることでしょう。
アルミリムーバーは土壌のアルミニウムイオンを除去します。
ピンク色の紫陽花と青色の紫陽花を並べると、それぞれの色が対比となり、とても綺麗に見えます。しかし、酸性雨の影響で青色とピンク色を並べることは、ほとんど不可能です。最初に石灰・苦土石灰を土壌に入れて、pHを弱アルカリ性にしても、酸性雨が降ると土壌が酸性となり、結局は青色の紫陽花になってしまいます。紫陽花のピンク色を持続させたい方は、是非当社のアルミリムーバーをご利用ください。アルミリムーバーは、土壌から遊離するアルミニウムイオンを除きます。その結果、例え土壌が酸性になっても、アルミニウムイオンが遊離しないので、紫陽花はピンク色を保ちます。
紫陽花はアルミニウムイオンに耐性ですが、ほとんどの野菜、果樹、穀物、花はアルミニウムイオンが存在すると、根が成長せず、生育が悪くなります。アルミリムーバーでアルミニウムイオンを除去すれば、健全に根が成長し、大きく成長し、実付きも良くなります。また、水分も十分に吸収できるので、暑さにも強くなります。紫陽花以外でも、是非アルミリムーバーをお試しください。アルミリムーバーは現在特許申請中です。
Comments