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執筆者の写真Hideki Kobayashi

自家製ウズラ餌調整について

 市販されているウズラ類のエサは年々値上がりをしています。2年くらい前なら、バーディーうずらフード1kgも200円から300円で販売されていましたが、現在では400円以上で販売されています。このまま値上がりが続くと、1kgが500円を超えてしまうかもしれません。値上がりした時、自分でウズラのエサを調製するという選択もあります。自分でウズラ類のエサを調製する場合、原料は主に穀物類が中心となるでしょう。ただし、ウズラ類のエサを調製する場合、タンパク質量に注意しなければなりません。ウズラ類のエサのタンパク質量は、20%から25%と非常に高くなっています。ウズラと同じ家禽であるニワトリの餌のタンパク質量は15%から18%となっているので、ニワトリの餌をそのまま与えることはできません。

 


小麦も比較的タンパク質量が多い作物です。
小麦も比較的タンパク質量が多い作物です。

タンパク質の多い穀物は、大豆とトウモロコシ、小麦、麻の実です。

 

 ウズラのエサのベースになる穀物は、大豆とトウモロコシ、小麦でしょう。基本的に全て乾燥させてから、コーヒーミルなどで粉にして与えます。最もタンパク質量が多い穀物は大豆です。大豆そのものの場合、タンパク質量は約34%です。残念ながら、大豆は脂質も多く約20%も含まれています。主成分にする場合、飼料用に作られた脱脂加工大豆などを用いましょう。脱脂加工された大豆のタンパク質量は40-44%です。トウモロコシはタンパク質量が6-8%、小麦は10%前後です。トウモロコシや小麦を主成分にする場合、タンパク質が足りないので、高タンパク質の素材を加える必要があります。

 

高タンパク質素材の種類について

 

 高タンパク質の素材は動物性の肉類が多く、どれを利用するのかよく考える必要があります。一番入手しやすい素材は、犬のおやつ用鶏ささみ肉です。タンパク質量は40%以上になります。よく議論されているのですが、鳥に鳥の肉を与えて良いのか?というモラル的な問題は残ります。次に煮干しなどの乾燥した魚類です。特に魚粉は、タンパク質量が60%以上の物も販売されているので、タンパク質量の調節には良い素材です。問題は匂いと嗜好性です。魚粉は元になった魚の種類にもよりますが、結構匂いがします。また時間がたつとさらに匂いが強くなる場合があります。サギ類やカモ類と違って、ウズラやニワトリなどは、あまり魚を獲って食べない種類です。魚粉が多い餌はあまり嗜好性が良くないという話も聞いたことがあります。他にはタンパク質量が34%の脱脂粉乳などもありますが、1kgで1000円以上と高価です。

 

ウズラのエサを安く作るためには、量を多く作らなければなりません。

 

 脱脂大豆や小麦粉などをベースに魚粉や鶏ささみ肉などを使ってタンパク質量を調節すると、結構高価になってしまいます。現在は飼料用のトウモロコシや魚粉などを安価で入手できますが、20kg単位で販売されているので、注意しましょう。例えば、市販の鶏のエサに魚粉を混ぜてタンパク質量を上げるという方法もあります。カインズホームで販売されている鶏用の餌Pet’s Oneバードフード(20kg、2180円)はタンパク質量が17%含まれています。これにタンパク質量65%の魚粉(20kg、約1万円(送料込み))2kgを混ぜた場合、タンパク質量は21%を超えます。価格も1kg当り150円程度と市販のうずらフードの1/3以下になります。嗜好性に問題がありそうですが、一考の価値はあるかもしれませんね。

 

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