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執筆者の写真Hideki Kobayashi

野生のウズラ類が、全世界的に急減しているそうです。

 日本では、野生のウズラ類が激減していることは良く知られています。野生のウズラの目撃例がほとんど無く、非常に珍しい鳥になってしまいました。しかし、ウズラ類の減少は日本だけではありません。アメリカやヨーロッパなどで、ウズラ類が激減していて、問題となっています。特にアメリカでは、ウズラ類が狩猟対象となっていて、ウズラ類が減少していることは、狩猟産業へのダメージとなっています。特にアメリカ南部では、固有種である野生のコリンウズラが、ここ25年で60-90%減少しています。果たして、その原因は何でしょうか?

野山や畑でウズラを見かけることが難しくなりました。

コリンウズラの個体減少の原因について

 

 多くの研究者は、コリンウズラの個体数減少について、次のような事を挙げています。


・生息地の喪失

・農業と林業の開発激化

・草原の生態系から森林への移行

・外来種の存在


 確かに、野生動物が減少する要因として、必ず挙げられる項目です。日本なら、これら項目は多くの人を納得させることが出来るでしょう。しかし、アメリカだと少し事情が違います。アメリカ大陸は非常に広大です。多くの湿地帯や草原が十分に存在し、人の手が入っていない土地も非常に多く残っています。確かに上記の要因により、コリンウズラは減少するかもしれません。ただ60%も減少する要因にはなりえません。アメリカでも、現在はエコ農業が主流であり、ウズラ類にとって厳しい環境ではありません。


 もう一つ、危惧されている要因は、ウズラ類を始めとする鳥類に感染するウイルスや病気の存在です。このウイルスは、ウズラの生殖器官に影響を与えることがあり、生殖能力を著しく低下させます。その結果、コリンウズラの繁殖力が低下し、個体数が著しく減少したという見方がされています。

 

日本では、野生ウズラ類減少には無関心です。

 

 アメリカでは、コリンウズラの減少に対して、保全保護区の設定などが行われています。また、コリンウズラの保護のための研究機関も作られました。コリンウズラの狩猟が、一つの娯楽産業として成り立っているため、コリンウズラ減少に関心が集まっているのでしょう。また、狩猟はアメリカ大陸開拓時代からの伝統なので、伝統を守りたい人も多く関心を寄せているのでしょう。しかしながら、日本では野生のウズラに関して、ほとんどの人は関心を寄せていません。家禽として卵を生産するウズラが農家で飼育されている事が、無関心の要因かもしれません。ニワトリと同じように考えられているのかもしれません。野生のニワトリは日本には居ませんが、野生のウズラは居ます。是非とも野生のウズラに関心がもたれて、日本でも保全保護区が設定されることを願っております。


 ちなみに、ヨーロッパウズラは違法狩猟が原因で、数が減少しているとのことでした。やはり、ジビエとして一般に食されている地域では、事情が異なるようです。

 

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