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執筆者の写真Hideki Kobayashi

関東地方でもコーヒーの栽培ができるかもしれません。

 9月に入っても、暑い夏が続いています。気象庁の3カ月予報を見ますと、9月10月は平年より気温が高い見込みとなっています。11月は平年並みとなっていますが、高い気温になるかもしれません。昔は「夏暑い年の冬は寒い」と言われていましたが、近年の地球温暖化の影響で、この格言通りとは行かないでしょう。日本は一年を通して、気温が高くなってしまうかもしれません。

当社のコーヒーの花が咲きました。
当社のコーヒーの花が咲きました。

南方のフルーツが名産品となって来ています。

 

 昔、マンゴーやパパイヤは東南アジアなど、南方で生産されるトロピカルフルーツでした。しかし、現在では沖縄県や宮崎県などがマンゴーやパパイヤを生産しています。バナナでさえ、沖縄県と鹿児島県で生産されています。このまま温暖化が進めば、マンゴスチンなどのトロピカルフルーツが全て国産になりそうです。数年前に横浜市でパパイヤを育てようとしましたが、上手く育ちませんでした。やっぱり冬季に気温が10℃以下になる日が続くと、栽培は難しいのかもしれません。まだ関東地方ではトロピカルフルーツの栽培はできないのでしょう。

 

温暖化が続けば、コーヒーも国産化できそうです。

 

 現在、コーヒーも沖縄県と小笠原諸島の父島で栽培されています。当社でも、トライアルとしてコーヒーの木を栽培していましたが、今年花が咲きました。あまり多くは無いのですが、「関東地方でもコーヒーの花が咲く」ということが確認できました。もっとも、冬場は室内に入れていたので、寒さで枯れることが無かったのでしょう。ただ、実は付きませんでした。花の数が4-5輪と少なく、虫に気付いてもらえなかったようです。人工授粉していたら、実が付いたかもしれません。


 一般にコーヒーの木は5℃までの低温に耐えるので、今年が暖冬なら屋外で越冬できるかもしれません。真鶴町は神奈川県に位置しますが、小田原市より熱海市の方に気候が似ています。熱海市網代の2023年1月2月の平均最低気温は4―5℃なので、今年の冬が暖冬なら屋外での越冬に期待が持てます。健康的なコーヒーの木の育成では、10℃以上が望ましいそうですが、流石に難しそうです。

 

コーヒーの木の栽培では、夏の暑さも問題です。

 

 関東地方でコーヒーの木を屋外栽培する場合、夏の暑さも問題かもしれません。コーヒーの木は、30℃以下での栽培が推奨されています。今年、関東地方では35℃の猛暑日が続き、コーヒーの木の最適栽培温度とはかけ離れていました。当社のコーヒーの木は、日影で育てることで、夏の高温を避けました。もしコーヒーの木を地植えした場合、日よけなどが必要となるでしょう。冬場は暖かく、夏は涼しくという手間がかかるため、関東地方で大規模なコーヒー農園はコストがかかりそうです。ちなみに、父島のコーヒーも1杯1000円位になっています。ただ外国から空輸したコーヒー豆より、繊細な味わいでした。もし機会があれば、国産のコーヒーをお試しください。

 

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