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鳥インフルエンザが流行っています。鳥を飼育している方は気を付けましょう。

執筆者の写真: Hideki KobayashiHideki Kobayashi

 今年も鳥インフルエンザが流行し、多くの鶏舎で被害が出ています。あまりニュースにならないので、知らない方も多いかもしれません。鶏卵も一時期値下がり傾向でしたが、この冬には値上がりしつつあります。今季の鳥インフルエンザは、愛知県でウズラ舎も感染被害が出ていました。1件だけでしたが、25万4千羽が殺処分となりました。一般に、鳥インフルエンザは渡り鳥が感染源とされています。渡り鳥は結構身近な存在で、普段見かけない鳥を見た時や聞きなれない鳥の鳴き声を効いた時、渡り鳥が訪れて移動している最中です。一シーズン、一回だけ見たことがあって、あの鳥は何だったのだろうと調べてみた人も多いかと思います。ウズラ類を飼育されている方も、渡り鳥には注意しましょう。糞からでも感染していまいます。

ナベヅルは鳥インフルエンザ感染が数多く検出されています。
ナベヅルは鳥インフルエンザ感染が数多く検出されています。

注意するべき鳥は、ツルとカラスのようです。

 

 環境省では、野鳥の鳥インフルエンザ感染状況も調べています。時期によって感染した鳥の種類も変わるようです。1-2月では、ナベヅルとカラス類が、もっとも感染が確認されている野鳥です。ナベヅルはシベリア南東部、モンゴル北西部、中国東北部に生息し、冬になると越冬のため日本に飛来します。通常10月中旬に渡来し始め、3月中旬に渡去します。ナベヅルの飛来地は、鹿児島県、山口県などに限られています。現在、主な越冬飛来地は鹿児島県出水市の出水平野と山口県周南市の八代盆地などとなっています。また、少数のナベヅルが他の池沼などに飛来しているようです。


 日本での飛来地が限られているため、飛来したナベヅルが過密状態となっています。そのため、鳥インフルエンザを始め各種感染症が広がりやすくなっています。ナベヅルが感染すると、ナベヅル間で広がり、さらにカラスなど人の生活圏に近い鳥に感染してしまいます。その結果、ニワトリやウズラなどの家禽類に感染してしまうのでしょう。実際、ナベヅルは日本では絶滅危惧II類に指定されています。また、中国でも国家一級重点保護野生動物に指定されています。

 

飼育しているウズラ類への感染防止について

 

 ナベヅルの生息地は限られていますが、カラス類は非常に身近な鳥です。特にカラス類は電柱などに留まり、フンをします。鳥インフルエンザはフンからでも感染します。カラスのフンなどは、乾燥すると意外と分からないものです。一見すると白い塗料が間違って撒かれたように見えることもあります。電柱などの近くは通らないようにしましょう。できれば、家に入る際に、靴の足裏を水で流すと良いでしょう。カラス類はゴミ捨て場にも多数寄って来るので、ゴミ捨てをするときも気を付けましょう。

 

並ウズラを飼育されている方は、鳥インフルエンザ感染した時は報告が必要です。

 

 並ウズラを飼育されている方は、鳥インフルエンザに感染した場合、役所の所定機関に報告する義務があります。鳥インフルエンザに感染すると、並ウズラは目が充血し、死んでしまいます。鳥インフルエンザは感染力が強く、直ぐに他の個体に感染し、1羽2羽と死んでいってしまいます。所定機関に報告すると、検査の為に役所職員が訪問し、検査する場合があります。また、飼育環境の消毒も行われるかもしれません。少々大事になるかもしれません。ただ、周辺の養鶏場やウズラ舎の保護のため、必ず報告しましょう。

 

 

 
 
 

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